■解決方法
この場合、まずAさんとCさんがそれぞれ土地に対して等価交換を行います。
Aさんは300坪の農地とBさんへの地主権、農地内の自宅を供し、Cさんは残りの農地200坪を供します。
AさんはCさんと交換した土地をデベロッパーと等価交換方式で1階のテナントのうち1店舗と自宅用に1室、賃貸用に4室の権利を取得します。
但し、Cさんの土地は200坪ではあるが評価額が高いためAさんはCさんに交換差額分として賃貸用の4室のうち2室の権利を譲渡します。
これにより
Aさんは低資金で新マンションの1階で事業をはじめることができ、かつ2室分の賃貸料がはいります。
Bさんは今までどおり運送業を続けられます。
CさんはBさんへの借地料と2室分の賃貸料とあまり遠くない地域に1戸建の自宅を手に入れます。
デベロッパーは土地購入資金や代替地の買収が必要なく資金回収までのキャシュフローが楽になります。
◆まるで錬金術のような話ですが、冷静な第三者が介入することによりうまくまとまる事が多いのは事実です。それぞれが各々の事情や価値感を持っています。それをうまく配分できればそれほどむずかしいことではありません。ただ、それをするために豊富な知識と経験が必要なのはいうまでもありません。 |